僕が2ちゃんねるを捨てた理由

ひろゆき2ちゃんねるシンガポール企業、パケットモンスター社に譲渡した理由。それは「日本に企業の基盤を置いておくとデメリットにしかならないように感じる」からと冒頭早々に結論を述べ、以下テレビ・新聞などのマスコミとネットビジネスを対比しながら見解を披瀝していく。最後の対談ではひろゆきの子供時代が明かされた。半生を語った部分が本の趣旨と外れるが一番興味を引かれた。物事をロジカルに考える利点は、考えるための材料があるので誰しもが同じレベルに立てる理論という指摘には虚を衝かれた。言われてみればその通りである。学生時代は成績が悪かったそうだが、話した内容を原稿に起こした文章からクレバーな印象を受けるし、年収が日本の人口に匹敵するネットビジネスの泰斗になるのも頷ける話である。反権力的で飄々と語り人を食ったようなところも好感が持てた。

僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)

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