ビアンカ・オーバースタディ

筒井康隆の名作『時をかける少女』がセルフパロディを施されて蘇った。ヒロインが学校一可愛い美少女である描写がしつこいくらい繰り返される。ライトノベルでは冒頭でヒロインがどれだけ可愛いか読者に明確にくどいくらいに提示するラノベ独特の文法を、パロるあるいは揶揄する。ラノベの体裁を取っていてもいつもの筒井康隆の文章である印が端々から酌み取れた。

ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)

ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS)