少女七竈と七人の可愛そうな大人

単行本の表紙そのままに美しいかんばせの少女と異母兄姉の純愛を軽妙な筆致で綴る。少年少女の純愛に冷たく雪に覆われた街がよく合う。表紙絵のイメージそのままに北国旭川を舞台にした氷のように清澄な物語は現代を描きながらなにやら寓話的なお伽噺といった風格。少女マンガを想起させる表現はリズミカルに物語を運びあっさりして読みやすい。

少女七竈と七人の可愛そうな大人

少女七竈と七人の可愛そうな大人